私のオススメしたい好きな映画は、西原理恵子が原作の「パーマネント野ばら」です。

この作品は、寂れた港町が舞台となります。ヒロインは、そこでヘアーサロン「パーマネント野ばら」を営む母親の手伝いをしています。

いわゆる出戻りの彼女には、幼い娘がいます。また、彼女の女友だちたちには、様々なことが起こります。夫の浮気、夫のパチンコ狂いの後の失踪、そしてヒロインと今の恋人の関係……。

様々なことが起きつつも一貫してそれを悲喜劇的に書いているのですが、だからこそ、最後の終わり方が、あまりにも胸に迫ります。「あんたがおかしかったら、みんなおかしいよ」という小池栄子扮するヒロインの親友の一言が、どすんと胸に落ちてきます。